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帖佐駅で香り袋のおもてなし

2024.08.27
帖佐駅で香り袋のおもてなし

まだまだ暑い時期が続いております。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、「ななつ星」が走る沿線の皆さまとの交流をご紹介します。
鹿児島県にある日豊本線帖佐駅では、毎年近隣の蒲生高校の皆さまによる駅舎清掃と「ななつ星」へのおもてなし活動を行っていただいております。

先日「ななつ星」が帖佐駅に停車した際、乗務中のトレインマネージャーへ、手づくりの香り袋を贈呈いただきました。

この香り袋は、姶良市蒲生町にある「蒲生の大クス」にちなみ、校内に植えられているクスを原料に、生徒さんが心を込めてつくってくださいました。

クルーから乗車中のお客さまへお配りし、蒲生高校の皆さまのホスピタリティと沿線の魅力を知っていただく素晴らしい機会に。
帖佐駅の停車時間は30秒しかなく、残念ながらお客さまとの直接のふれあいは叶わなかったのですが、今回も車窓越しに手を振り合う笑顔の交流となりました。

鹿児島県立蒲生高等学校の皆さま、ありがとうございました!

ちなみに「蒲生の大クス」は蒲生八幡神社の境内にあり、樹齢約1,600年、根周り33.5m、高さ約30mと、楠としては日本一の大きさを誇ります。
是非、皆さまも「蒲生の大クス」と錦江湾越しの桜島をバックに駆け抜ける「ななつ星」を見に来られませんか?
そのときは地域の皆さまが笑顔でお声かけしてくださるはずです。

「ゆくさ、おさいじゃしたもした!」
(ようこそ、お越しくださいました!)

スタッフ
田中(克)

出水駅のジャカランダ

2024.08.17
出水駅のジャカランダ

鹿児島県出水市出身のクルー川内谷留美です!
甚だしく暑い時期ですが、 皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日は鹿児島県は出水駅、西口広場近くにある大きなジャカランダの木をご紹介します。

ジャカランダは南米産のノウゼンカズラ科に属し「世界三大花木」の一つともいわれおり、日本では5月下旬から6月上旬に見ごろを迎え、大変美しく迫力満点の青紫色の花を咲かせます。

ジャカランダの花言葉は「名誉」「栄光」。
花の形がファンファーレを奏でるトランペットに似ていることから、この花言葉が名付けられたそうです。
また「南半球の桜」とも言われ、南半球では日本の桜のように毎年開花を楽しみにされているお花だそうです。

夏のジャカランダも、緑が鮮やかでとても美しく元気いっぱい!

ななつ星は3泊4日霧島コース・2日目午前中に出水駅停車し、駅の外にお出かけ、この大きなジャカランダをご覧いただけます。

3泊4日霧島コースにご乗車、もしくは鹿児島にお越しになる機会ありましたら、是非美しいジャガランダの木を、そして開花の時期にはお花を見に出水駅にも来てください!

(トレインマネージャーの塩島と出水駅にて)

クルー
川内谷

暑い夏は・・・

2024.08.07
暑い夏は・・・

日に日に暑さが厳しくなってきました。
涼を求めて避暑地に出掛けたり、冷たいものを口にしたり、さまざまな夏を満喫されていることでしょう。

今回は暑い夏に思わず食べたくなるものをご紹介します。
それは、、、「ミルクセーキ」です。

長崎県出身の私にとっては馴染みのあるスイーツですが、皆さまご存知でしょうか。
ミルクセーキは牛乳に卵や砂糖などを加えた甘い飲み物として知られていますが、長崎では飲み物ではなく「食べ物」として知られています。

「長崎ミルクセーキ」は一般的なミルクセーキに砕いた氷とともにシェイクした飲み物(食べ物)のことで、大正末期〜昭和初期にとある喫茶店から生まれたと言われています。
坂道や階段の多い長崎で夏を乗り切るには欠かせない定番メニューです。

その「長崎ミルクセーキ」を、ななつ星車内にて夏季限定でお楽しみいただけます。
材料は九州産にこだわり、JR九州ファームの「うちのたまご」や鹿児島県種子島産の牛乳を使用した、ななつ星料理長によるオリジナルレシピです。

口に入れた瞬間から一気に涼しくなる「長崎ミルクセーキ」を、ななつ星車内でぜひ。

クルー
園田

熊本フェリー「オーシャンアロー」のご紹介(3泊4日雲仙コース)

2024.07.27
熊本フェリー「オーシャンアロー」のご紹介(3泊4日雲仙コース)

九州は梅雨も明け、夏本番の季節となりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

今年9月から来年2月までの間、「ななつ星in九州」3泊4日の旅は北部九州を巡る「雲仙コース」にて運行いたします。

ご旅行2日目は熊本市内の泰勝寺にて盆石体験と特別なご昼食をお召し上がりいただいた後、熊本フェリー「オーシャンアロー」にて熊本港から長崎県は島原港へ向かいます。

先日、雲仙コースの準備の為、熊本フェリーの皆さまにご挨拶に行って参りました。
上質な時間と空間をお届けできるよう、「オーシャンアロー」での時間も特別なものとなるようにと、すでに準備を整えてくださっていました。

空を見上げた時にはカモメが飛んでいたり、季節によっては泳いでいるイルカを発見できたりと、島原までの船旅をのんびりお楽しみいただけます。
3泊4日雲仙コースでは、秋冬ならではの九州の景色、そして島原港から向かう雲仙にて九州の大地のエネルギーを感じていただき、「九州の海と大地が繋がる旅」を満喫いただけましたら幸いです。

お客さまにとって、ななつ星の旅での思い出が一生の宝物となりますように。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

スタッフ
今村

日本の原風景を感じるお宿「忘れの里 雅叙苑」

2024.07.17
日本の原風景を感じるお宿「忘れの里 雅叙苑」

いつもスタッフブログをご覧くださり、ありがとうございます。

梅雨の晴れ間の青空は、すっかり夏色になりました。
今年の夏も厳しい暑さになるという予想です。どうぞご自愛くださいませ。

本日皆さまにご紹介させていただきたいのは3泊4日霧島コースの宿泊施設の1つ、「忘れの里 雅叙苑」です。

天降川沿いにひっそりと佇む、全8部屋の茅葺屋根が特徴のお宿。
雄大な自然を感じ、敷地内に一歩足を踏み入れると、たちまちタイムスリップしたようなそんな懐かしい気持ちになります。

運行当初から「ななつ星㏌九州」の運行を支えてくださっている田島女将。
「ななつ星」の宿に選ばれた時には、嬉しくて、皆で一丸となってどうやって「お客さまをお迎えできるか」を必死に考え、その想いを今も大切にしてくださっています。

田島女将をはじめ、スタッフの方々の温かく心地よい距離感、そして非日常を感じることのできる素晴らしいお宿です。

お食事は、自家菜園で採れたばかりの新鮮な野菜や直営の養鶏場で育てた地鶏など、その土地で採れた食材の良さが引き出されたこだわりの薩摩の郷土料理で「お腹いっぱい食べて欲しい」、女将のそんな想いがこもった心にも染みわたるお食事です。


ここでしか味わえない地鶏の刺身


お野菜のしっかりとした歯ごたえと味

温泉は、古くから自然に湧き出している自噴泉で、二酸化炭素ガスによって血の巡りを活性化し、肌に柔らかく、肩の力と身体の疲れが「す~っ」と抜けていきます。

日常の喧騒から離れた里で、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

ツアーデスク
村瀬

星、みつけた

2024.07.07
星、みつけた

いよいよ夏本番。
日に日に暑さを増す今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は「雨男」でして、楽しみにしている旅行ほど雨の日が多いのですが、皆さまも旅が近づくと1日に何度も天気予報をチェックすることもあるかと存じます。
複数の予報を見比べて、良い予報だけを信じるのは私だけではないですよね(笑)。

ななつ星で様々な場所・時間の車窓を眺めてみると、雨の日こそ最高の景色が見えてくると感じる時があります。
細かな無数の雨粒がテーブルランプの灯りを乱反射させ、見える光景にはさながら「シャンパングラスの中を泳いでいる」かのような恍惚にとり憑かれます。

こちらの写真は、雨上がりに明け方の「美々津(みみつ)駅」で撮影したななつ星の車体です。

車体の雨粒をホームの照明が照らし現れるスペクトラムに、天の川にも見紛う幻想を感じて思わず写真を撮ってしまいました。

さて、本日7月7日は織姫と彦星にとって1年に1度だけの、大切なパートナーと過ごすことのできる特別な日。
そんな特別な日に、皆さまはどのような願いを思い浮かべるでしょうか。

私たちの願いはただひとつ。
「皆さまのななつ星で過ごすときが、“新たな人生にめぐりあう、旅。” の大切なひとときとなりますように。」

クルー
髙岡

阿蘇駅の隠れ家

2024.06.27
阿蘇駅の隠れ家

みなさま、こんにちは。

突然ですが、阿蘇駅に足を運ばれたことはありますか。
駅舎を出ると、目前に阿蘇山を眺めることができ、周辺には道の駅もあります。

そんな阿蘇駅の改札とは反対側のホームに、「火星」というななつ星のお客さま専用レストランがあります。
入り口までの通路は石畳になっており、両側には木々や草花が植えられています。
九州各地の景勝地と同様にこの火星でも四季折々の風景を楽しむことができます。

このレストラン「火星」は、現在3泊4日霧島コースの4日目昼食時、ご乗車のお客さまにお立ち寄りいただいております。

レストラン「火星」では、阿蘇にあるオーガニックレストラン「olmo coppia(オルモコッピア)」の竹原シェフがお料理を提供してくださいます。
私も実際にいただいたことがありますが、素材の味を生かした優しい味付けが印象的で、シェフの想いが詰まった料理であると感じました。
また「火星」は、ななつ星のデザイナーである水戸岡鋭治先生が手がけた建物であるため、外観やインテリアもななつ星の世界観を取り入れたデザインとなっています。

ななつ星の旅では景色を見たり、料理を食べたりする体験が数多くありますが、この「火星」ひとつでも、木の温もりや料理、阿蘇山の景色など五感を使って感じられるものがあります。
お立ち寄りの際はぜひ、心と身体で自然を感じてみてください。

この「火星」のように、ななつ星の旅には九州の自然の恵みと、それを守り魅力を伝える人達の思いが掛け合わされて生まれるストーリーが数多く秘められています。
旅の中で、ありのままの自分で居られる時間や自分の心と向き合う時間を過ごしていただきたいと思います。

私たちスタッフは、お客さまが旅から戻られた際の笑顔やご感想からいつも元気をもらっております。
現在はななつ星は運休期間に入っていますが、再びお客さまとお会いできる日を楽しみにしております。

スタッフ
山中

宮崎県限定 YAHAZU PILSNER(ヤハズピルスナー)

2024.06.17
宮崎県限定 YAHAZU PILSNER(ヤハズピルスナー)

沿線では紫陽花が一層鮮やかに咲き誇っています。
九州では25度を超える暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

本日はこれからの季節にぴったりな飲み物をご紹介します。

それはこちらのビールです。

「YAHAZU PILSNER」という名前のこのビールは、宮崎県内の限られた飲食店でしか提供されていない希少なビールです。

まずはビールのご紹介から。
ピルスナーという製法は、ドイツのお隣チェコのボヘミア地方にあるピルゼンという町の名前からつけられたと言われています。
その特徴はというと、黄金色の見た目と味わいはホップ由来の香りとほのかな苦味で、とてもスッキリとしたタイプのビールです。
その飲みやすさから、日本の大手ビールメーカーでも広く採用されている製法です。

「YAHAZU」には3つのこだわりがあります。
①ビール醸造に適した仕込み水
宮崎県北部行縢(むかばき)山より流れ出る矢筈(やはず)の滝の地下湧水を使用。

②地元産のオーダーメイド大麦
大麦は宮崎県内の契約農家に依頼し、「YAHAZU」専用にオーダーメイド。

③薫り香る麦芽製法
「YAHAZU」に使用する麦芽は、全て自社工場で一回の仕込みに必要な量だけを製麦。

前述のとおり、このビールは宮崎県内の飲食店限定で卸売されていることから、ななつ星の車内でも提供シーンがかなり限られております。

◼︎1泊2日
2日目 0:13(財部駅通過後)~8:28(市棚駅停車中まで)
◼︎3泊4日 霧島コース
3日目 11:08(京町温泉駅通過後)~22:31(市棚駅通過まで)

お楽しみ中であっても、宮崎県を出てしまうと残念ながら没収させていただきます。(笑)

ぜひ、宮崎県内走行中においしいビールをお楽しみください!

ご乗車の際は、車内での特別なひと時をビール片手に楽しんでみてはいかがでしょうか。

クルー
奥村

Train Manager

2024.06.07
Train Manager

もしもクルーの胸元に「TM」と書かれた黒いバッジがあれば、それはトレインマネージャーの証です。

トレインマネージャーとは、一言で言えば「ななつ星」車内の最高責任者、運行時の現場における最高責任者です。
私はよくトレインマネージャーの仕事をサッカーの監督に例えます。
常に変化するフィールドを俯瞰的に眺め、状況を読み、最良の采配をすることが求められるからです。
もちろんフィールドとは「ななつ星」であり、最良の采配は皆さまの最高の喜びや最上の楽しみにつながっていると信じて日々乗務をしています。

皆さまからご乗車後に「本当に楽しい旅だった!」、「○〇クルーの対応が素晴らしかった!」などのお言葉を聞くと本当に嬉しく、まるで自分が褒められたかのように喜んでしまうくらいです!

さて、ここだけの話ですが、実は私を含めた3名のトレインマネージャーは、他のクルーと比べて制服や所持品がちょっとだけ違います。

まずは何と言っても鉄道時計。
トレインマネージャーの鉄道時計は他のクルーのものよりひとまわり大きく、文字盤も時間の表示が細かく入っています。
「ななつ星」のロゴも目立つように入っており、そのずっしりとした重みは、「ななつ星」の運行を担う責任者としての重みをしっかりと感じさせてくれます。
数量限定品としてグッズとしても販売されておりますので、ぜひチェックしてみてください!

次に制服です。
先日よりトレインマネージャーの制服には、トレインマネージャーならではのいくつかの刺繍が施されるようになりました。それはどのような刺繍か???
こちらはぜひトレインマネージャーの制服を実際にご覧になって確かめてみてください!

クルー
塩島

ななつ星との出会い

2024.05.27
ななつ星との出会い

みなさま、初めまして。新入社員の野田です。4月にJR九州に入社しました。
このスタッフコラムを通じてみなさまにお話ができることを光栄に思います。
本日は、ななつ星のことを何も知らない私が、

「ななつ星の列車って、こんなにすごい列車なんだ...‼」と感じたことについてみなさまにお話しできればと思っています。

私がまず初めに衝撃を覚えたのは、初めて実際に列車と出会ったときです。
博多駅の構内で立っていると、めったに見ないロイヤルワインレッドの色をした列車が入ってきたので、かっこいい列車だなぁと眺めていました。
そして列車が横を通り過ぎていこうとした、その時です。列車に、列車を眺めている自分が映っていました。この時は言葉を失うほどの衝撃を覚えました。
私は今までいくつもの列車を見てきましたが、鏡のように映るほどきれいに整備されていて、こんなに感動させられる列車は初めて出会いました。
ここに着任してからは、ななつ星は鏡のような美しさだけではないことも知りました。

「7」のエンブレムや列車の顔部分には「鎚絵(つちえ)」の金属加工が施されており、ロイヤルワインレッドの車体にぴったりとはまっています。
外装だけでなく内装にも、「木下木芸」の一切釘などを使わず木材だけで作られる組子や、ろくろの神様と謳われた「清六窯」の工芸品など、数えきれないほどのこだわりが詰まっている列車です。

ななつ星は走り始めて10年となり、多少の傷などはございますが、まだまだ列車の美しさは保たれていると実感しています。

ななつ星のコンセプトは、「新たな人生にめぐり逢う、旅。」です。これは本当に最適なコンセプトだと感じていて、私自身このななつ星と出会って今までにない新たな人生に巡り合うことができたように感じています。将来は私もななつ星に乗って素晴らしい旅をしたいと思っています。

まずはここで過ごす8月までの短い時間ではありますが、お客さまが最高の旅をしていただけるよう尽力していきます!

スタッフ
野田