年末のご挨拶
皆さまこんにちは。
あっという間に年の瀬を迎えましたが、お変わりございませんか。
九州地方もここ1週間で一段と寒くなり、山間部では雪が降る日もございました。
ななつ星が走る久大本線では、先日雪景色を見ることができ、また由布院を訪れた際に雪化粧をまとった美しい由布岳と月を撮影することができました。
夕暮れ時、とても風情ある景色で、心癒されるひとときでした。
地元のガイドさん曰く、白く見えるのは雪ではなく、枝葉についた水滴が凍ってできる樹氷だそうです。
寒い季節ですが、この時期ならではの景色で美しいですね。
またななつ星が走るルートでは、車窓から四季折々の美しい景色を見ることができます。
とっておきの車窓をぜひお楽しみください。
さて、2024年は皆さまにとって、どのような1年でしたでしょうか。
「ななつ星in九州」を通じて出逢えたお客さま、支えてくださる地域の皆さま、本年も誠にありがとうございました。
ご乗車が叶わなかったお客さまも、来年こそはお逢いできますことを心待ちにしております。
皆さまのおかげさまで、この1年を走ることができました。
どうぞ来年も引きつづき「ななつ星in九州」を宜しくお願い致します。
来年も皆さまにとって笑顔溢れる1年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
そして、九州の地で、ななつ星の車内で、お逢いできますことを楽しみにしております。
- スタッフ
- 住吉
旅のひとときに寄り添う「焙煎米茶」
年末を迎え、なにかとお忙しい時期かと存じますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒さが本格的になってまいりましたが、「ななつ星in九州」の旅では移り変わる美しい車窓の景色を眺めながら、穏やかな時間をお楽しみいただけます。
そのようなリラックスしたひとときにぜひお試しいただきたいのが、佐賀県江北町で生まれた「焙煎米茶」です。
このお茶は、九州の自然が育んだうるち米(ヒノヒカリ)を、丁寧に焙煎することで作られた特別な一杯です。
焙煎米茶は、農薬や化学肥料を一切使わずに大切に育てられたお米を使用し、特殊製法でじっくり焙煎して作られています。
その香ばしい香りと穏やかな甘みは、口に含むと心までほっと温まるような優しい味わいを感じさせます。
また、お米から作られているためカフェインは一切含まれておらず、どなたでも安心してお楽しみいただけます。
食後や旅の合間、夜のひとときにもぴったりです。
さらに、このお茶は身体にも優しい飲み物です。
焙煎米茶は内側から体を温め、消化や巡りをサポートする働きが期待されます。
日々の疲れや冷えが気になる方にもおすすめです。
九州の自然の恵みと丁寧な手仕事によって作られたこの一杯は、旅の合間にリラックスする時間をさらに心地よいものにしてくれるでしょう。
この焙煎米茶は、「ななつ星in九州」で提供される料理とも相性抜群です。
例えば、熊本県のあか牛を使ったグリルや鹿児島県の黒豚の特製料理の深い旨味を引き立てるだけでなく、各県の四季折々の旬野菜を使ったサラダや、軽めの前菜ともしっくり馴染みます。
お茶の香ばしい風味が、九州の味わいをさらに豊かに感じさせてくれます。
車窓に広がる雄大な山々や穏やかな海を眺めながら、この焙煎米茶を一口味わえば、その落ち着く香りと優しい温かさが、旅のひとときをそっと彩ります。そしてきっと、このお茶が心に残る九州の思い出の一部となることでしょう。
九州の自然と心を込めた手仕事を感じられる焙煎米茶、ぜひ「ななつ星in九州」の旅でお楽しみください。
- クルー
- 古川(藍)
ななつ星を支える機関車たち
皆さま、今年も早いもので、あと1ヶ月を切りました。
さて今月は…皆さまに少しななつ星の鉄分を補給させていただけたらと思います。
今回ご紹介したいのは、とても頑張り屋さんの『DF200形機関車』(以下DF200)と『DE10形国鉄機関車』(以下DE10)でございます。
この機関車たち…ただ者ではございません。
まずはDF200。
正式には、DF200形7000番台ディーゼル機関車と言います。
この機関車は、JR貨物が1992年から製作した電気式ディーゼル機関車で、北海道を中心に現在も貨物を牽引する機関車に使用されています。
別名『レッドベア』と呼ばれ、北海道の急勾配をたくさんの貨物を牽引して力強く上っていきます。
九州も北海道と同じように急勾配があちらこちらにある為、2013年、川崎重工と東芝の共同開発により、ななつ星専用機関車としてJR九州へ導入されました。
出来立てホヤホヤで試運転している時は、画像の通り黒フィルムを張られた状態でした。
なかなか見ることのできない、かなり貴重な姿です。
DF200は、相棒の77形客車とともに九州を元気いっぱいに駆け巡り、毎週営業運転だけでも、1973.9km(雲仙コース1146.7km+1泊2日コース827.2km)走行しています。
旅を終えて博多駅に到着する際のDF200の姿を見ると、職人が大仕事を終えて帰ってきた時のような顔に見え、いつも『安全に帰ってきてくれてありがとう』と敬意を込めて敬礼しています。
これからは一部ではございますが、機関車についてご紹介していきます。
その①…DF200の知られざるパワーとお助けマンDE10
DF200には、1800馬力のエンジンが2基搭載されております。(計3600馬力)
客車は7両編成で、燃料や水、家具等重たい物をたくさん積んでおり、1両1両がかなり重たい客車となっています。
それでもDF200は、軽々と客車を牽引し、急勾配を上っていきます。
しかしそんなDF200ですが、過去には運行中に故障してしまい、急きょ機関車を変更して運行しないといけないことがありました。
もしDF200が故障した場合、DE10という国鉄型機関車をつないで運行しないといけません。
その名の通り、DE10は国鉄時代である1969年~1973年に製作された機関車です。
現在では、後継車でもあるDD200形も活躍しております。
故障した路線にもよりますが、直ぐにDE10を手配して、現地もしくは近くの車両基地まで回送して、ななつ星の代走機関車として運行を継続します。
この手配がとても大変でして、陰ながらななつ星を支えている社員の皆さまに本当に助けてもらっています。
運行を継続するために、関係する社員全員がチームワークを発揮し、その結果、ななつ星の運行を継続することができております。
このチームワークに感謝の気持ちでいっぱいです。
また、DE10はななつ星に限らず、線路を輸送したり等、陰ながらの黒子機関車であり、実は忙しい引っ張りだこの機関車なのです。
でも、DF200が動けなくなるといち早く急行してくれます。
いろんな場面でのお助けマンのような存在です。
その②…DF200の照明の数
DF200の前面にある照明の数はいくつあるかご存知でしょうか?
実は、DF200及び客車ともに照明の数も7にこだわっています。
客車の縦に連なるオレンジ色のななつ星灯も7個ずつあります。
また、機関車及び客車の1番上に白く光っている照明を「ななつ星灯」といいます。
機会がありましたらぜひ、照明の数を数えてみてください。
その③…と行きたいところですが、お時間が来てしまいました。
続きは、車内でまたはホームでお会いした時にでも(笑)
ななつ星を見かけた際は、ぜひ『行ってらっしゃい』や『お疲れさま』と声をかけてあげてください。
もしかしたら、嬉しい表情になっているかもしれませんね(笑)
これからも「ななつ星in九州」は、皆さまとともに元気いっぱいに九州を駆け巡ります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
- クルー
- 水上