ARCHIVE

ななつ星を彩る焼酎たち

2023.02.27
ななつ星を彩る焼酎たち

皆さますでにご存知のことかもしれませんが、九州は焼酎文化が深く根付いている地域でございます。
蒸留技術は16世紀初頭に薩摩に伝来し、その後、宮崎、熊本をはじめ九州各地へと広がっていきます。

芋、米、麦など様々な原料の焼酎が存在しますが、
その土地土地で栽培が盛んだった作物から造られるようになったと言われています。

ななつ星の車内では、そんな九州が誇る焼酎の文化を皆さまに発信すべく、
こだわり抜かれた焼酎を取り揃えております。

同じ焼酎でも、原料の種類や蒸留方法、造り方の違いで飲み比べもお楽しみ頂けます。
お湯割り、水割り、ソーダ割り、ロックと自分好みの飲み方を選べるのも焼酎の魅力の一つです。

そして、皆さまに試していただきたいのが前割り焼酎です。
読んで字のごとく、焼酎を前もって水で割っておく飲み方です。

古くから芋焼酎が身近な存在だった、鹿児島などでは昔からこの飲み方で楽しまれてきました。

一昼夜寝かせた「前割り焼酎」を薩摩焼の黒じょかに入れ、人肌ぐらいに温めて頂くと口当たりがまろやかで、芋の甘い香りがお楽しみいただけます。

あたりが静けさを増す夜の時間帯、新設されたサロンカーの一角、お茶室が焼酎BARに様変わりすることも。
そして芋焼酎を愛してやまないクルー、薩摩おごじょのおもてなしが楽しめるかもしれません。

皆さまもななつ星の乗車をきっかけに
焼酎の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

クルー
春田

ななつ星 in 宗太郎

2023.02.17
ななつ星 in 宗太郎

皆さまは九州の秘境駅「宗太郎駅」をご存じでしょうか。

宗太郎駅は大分県佐伯市にある日豊本線の駅で、宮崎県と大分県の県境近くに位置しております。

1日に停車する列車の本数は、大分方面へ上る列車が朝と夜の2本、宮崎方面へ下る列車は朝6時台の1本しかありません。(2023年2月現在)
以下の写真が駅に掲示してある時刻表で、宮崎方面は朝6時54分の列車が始発であり終電です。

山間部に位置し、列車の本数や利用者が少ないことから、九州で最も有名な秘境駅の1つとして鉄道ファンの間で親しまれています。
「宗太郎」という駅名は、江戸時代に近くの集落を治めていた洲本宗太郎さんの名前から名づけられたという言われがあり、この辺りの山間部の急こう配を上ることは「宗太郎越え」と呼ばれております。

2013年から運行を開始した「ななつ星 in 九州」ですが、2022年の10月から初めて宗太郎駅に停車するようになりました。
1泊2日コースの毎週日曜日8:39~8:54の約15分間停車し、ご乗車の皆さまに写真撮影など楽しんでいただいております。

 

宗太郎駅はホームが短く、約2両しかホームにかかっておりませんが、表紙の写真のように機関車と写真撮影ができる貴重な駅になっております。
短い時間ではございますが、ななつ星で九州一の秘境駅の1つ「宗太郎」でのひとときをお楽しみください。

クルー
田中

「ななつ星」の施設ならではの・・・

2023.02.07
「ななつ星」の施設ならではの・・・

立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、「ななつ星in九州」の関連施設には、旅の始まりとなる博多駅のラウンジ「金星」、
第2章よりリニューアルした2号車のサロンカー「木星」と、星にちなんだ名前が多く付けられておりますが、皆さまはいくつご存知でしょうか?

本日は、その中の1つ レストラン「火星」についてお話しいたします。
レストラン「火星」は、阿蘇駅構内、ホームの横にひっそりと佇む、「ななつ星in九州」専用のレストランです。
熊本県の異名である「火の国」にあることから、「火星」と名付けられました。

3泊4日雲仙コースでは、1日目を終え、皆さまぐっすりとお休みになられている間に、列車は大分駅から豊肥本線を通り、お目覚めになられる頃には、阿蘇駅に到着いたします。
レストラン「火星」では、olmo coppia(オルモコッピア)の自家菜園野菜と南阿蘇から届く新鮮なお野菜を中心に、オーガニックの食材を使用した安心で心温まるお料理をお召し上がりいただけます。

ここでのとっておきは・・・

朝日に照らされ、輝く「ななつ星」を傍らに、木の温もりを感じるレストランで、優雅な朝食時間を過ごせることでしょう。

 

ツアーデスク

雲仙地獄での時間

2023.01.27
雲仙地獄での時間

先日大寒波に見舞われましたが、皆さまお変わりございませんでしょうか。
まだまだ寒い日が続きますが、どうかお元気でお過ごしください。

現在、「ななつ星in九州」は雲仙コースを運行しております。
雲仙コースの訓練で、雲仙へ伺った際に、九州にこんな素敵な場所があったのかと感激させられました。
空気が澄んでおり、雲仙地獄に寝そべって星空を眺める時間は何物にも代えがたいものでした。

ただただ何も考えずに、頭をからっぽにする時間は大切なのかもしれません。
そして何より雲仙でお会いした地域の方々が心優しくて、気づけば寒さも忘れ、癒された自分がいました。

今年も皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。
いつも「ななつ星in九州」を見守って、応援してくださりありがとうございます。

クルー
奥村

冬はつとめて

2023.01.17
冬はつとめて

一年で寒さが最も厳しくなるといわれる大寒の節気が近づいてまいりました。
寝床から離れがたい朝が続きますが、皆さまお変わりありませんか。 

空気が澄みわたるこの季節は、朝晩の茜色が一段と空に映えるように思います。
日豊本線日向市駅で迎えた朝、お日さまが駅名標の「日」の字とちょうど重なるように顔を覗かせました。

その珍しさと面白さ、そして美しさに起きぬけの眠気も吹き飛び、とっさにカメラを構えた瞬間です。
東に大海原を臨む宮崎県を走る日豊本線にはいくつもの車窓スポットがありますが、このように「日」の字と重なって昇る太陽を見られる場所はあまりないかもしれません。

朝日を浴びると不思議と背筋が伸びる心地がします。
凛とした晴れの朝は少し早起きをして、まばゆい光をたっぷり浴びることから一日のスタートを切ってみませんか。

クルー
中村

2023 年 あけましておめでとうございます

2023.01.07
2023 年 あけましておめでとうございます

皆さまあけましておめでとうございます
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

ななつ星は 1 月5 日より今年最初の運行を開始しております。
そして 1 月 10 日からは、いよいよ新たな雲仙コースが始まります。

ツアーデスクでは、2023 年春夏コースにお迎えする、新たなお客さまとの出会いも始まっております。

ご参加くださる皆さま、駅へお見送りにお越しいただく皆さま、そして沿線で応援してくださる皆さま、
たくさんの笑顔にお会いできますことを楽しみにしております。

2023 年、皆さまにとって心豊かな年となりますように☆☆☆☆☆☆☆

写真は、雲仙コースの現地視察に行った際のもの
地元愛の強い地域の方々が皆さまのお越しをお待ちしています。

ツアーデスク
上三垣

長崎の伝統料理

2022.12.27
長崎の伝統料理

外へ一歩出ると無意識に手のひらをギュッと握ってしまうほどの寒さ。
九州の平地でも本格的な雪が降りそうな気配です。

みなさま、こんにちは。
今回は「ななつ星の旅雲仙コース」の料亭花月の「卓袱料理」について、ほんの少しご紹介します。

長崎の伝統料理である「卓袱料理」をご存知でしょうか。
ポルトガルや中国などの世界と繋がっていた長崎ならではの和華蘭のおもてなし料理です。

南蛮料理、中国料理、長崎の新鮮なお魚など、国際色ゆたかなお料理を、車内では「ななつ星流」にお楽しみいただきます。

料亭花月の凛とした女将の「たたずまい」や芸妓の「三味線」「舞」は、ななつ星車内をまるで料亭のお座敷にいるような華やかな空間へと変えてくれます。
伝統のお料理や芸妓の舞をお楽しみいただきながら、長崎の歴史にも思いをはせてみてはいかがでしょうか。

さて2022年も残すところ僅かとなりました。
今年もみなさまから笑顔というプレゼントをたくさんいただきました。

クルー、スタッフ一同、感謝でいっぱいです。2023年も笑顔でみなさまとお会いできますように。
そして何より、来年がみなさまにとって素敵な一年になりますように。

スタッフ
岸川

難読駅

2022.12.17
難読駅

12月も気がつくと半月が過ぎ、九州も日に日に、寒さが厳しくなってきました。
皆さま、お元気にお過ごしょうか?

2023年1月10日から、「ななつ星」エピソードⅡ「雲仙コース」が始まります。

通常コースでは、初の立ち寄り地となる雲仙。食、自然そして、地球のエネルギーを感じることが出来る魅力的なコースです。

雲仙コースのプランのひとつに、島原鉄道(諫早〜島原港)にご乗車頂く、プランがございます。
お勧めスポットは、日本一海に近い駅、「大三東」。まるで、映画のワンシーンに出てくるかのような素敵な駅には5分ほど停車します。

さて、「大三東駅」なんと読むでしょうか?

正解は、「おおみさきえき」
明治22年(1889年)に「大野村」、「東空閑村(ひがしくがむら)」、「三之澤村(みつのさわむら)」が合併した際に、地名を一字ずつとって大三東村となったそうです。

駅名ひとつにも、100年を超える素敵な物語がありました。
皆さまも、流れゆく車窓から見る駅名にふと想いを馳せて見てはいかがでしょうか?

クルー
篠原

「あなたといると、月がとても綺麗です」

2022.12.07
「あなたといると、月がとても綺麗です」

もし皆さまが「I love you」を日本語に訳すなら、どのように翻訳しますか?

かつて英語の教師をしていた文豪夏目漱石は、「I love you」をこのように訳したそうです。
「あなたといると、月がとても綺麗です」と。

漱石は「love」の持つ本能的な意味を訳しただけでなく、そこに私たち日本人の心や想いを結びつけ、このように翻訳したと言われています。静かに月が輝く夜。仄かな月明かりの下で寄り添う 2 人。語り手の甘ずっぱい想いや儚い気持ちが、言葉をという概念を超えてそっと優しく伝わってきます。

決して直接的ではないですが、日本の持つ心や想い、奥深さを現した素敵な翻訳だと思います。
10 月 15 日より始まったななつ星 in 九州第 2 章。日本入国条件の緩和により、これからたくさんの海外からのお客さまがいらっしゃいます。

これから車内では、日本語だけでなく英語や中国語、フランス語などが飛び交うことになるでしょう。
伝統や文化、自然や食など、直接的に五感に響く九州の魅力を存分にお伝えするのはもちろん、言葉では表すことのできない九州に根付く想いや心、奥深さまでも、余すところなくお客さまへ伝えていきたいと思っています。

ななつ星らしい、そしてななつ星ならではの翻訳で九州を表現していきたいと思います。

クルー
塩島

新たな「ななつ星」

2022.11.17
新たな「ななつ星」

佐賀平野の秋の風物詩、佐賀インターナショナルバルーンフェスタが3年ぶりに観客を迎えて開催され久しぶりに臨時駅として設置されたバルーンさが駅が賑わった九州ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 

ななつ星のエピソードⅡが始まり1ヶ月が過ぎ、新たなコースの沿線でも多くの歓迎を受けて感動している日々です。
あわせて車内で提供するサービスも一新
いたしました 

お茶室やショップでのサービスが始まった他、新たな料理内容に合わせて提供ワインもリニューアルしました 

運休期間中にソムリエの資格を持つチーム(JSAソムリエ・ワインエキスパートの資格を持つクルー)で、ワイン選定を兼ねて九州のワイナリーの安心院葡萄酒工房様や香月ワインズを訪れ、ワイン造りについて学び、ブドウの収穫や除梗(じょこう)など貴重な体験をさせていただきました。

実際に生産者の方の声を聴き、ななつ星の想いを共有することで、生産の少ない特別なワインを提供いただけることになりました
ななつ星では、九州の各地域のシェフによる特別な料理に合わせて、特別な想いの詰まったワインや日本酒、お茶などを楽しむことができます。

車内で九州の味をお楽しみいただきつつ、車窓から九州のぬくもりに想いを馳せ九州にまた帰って来たくなるように、これからも九州の魅力を発信して参ります。

最後に・・・表紙写真は、昨年一緒にソムリエ資格を取得した田中クルーとの1枚です

クルー
原尻