ARCHIVE

「秋」

2019.11.07
「秋」

ななつ星の車窓から差し込む陽の光に、秋の気配をはっきりと感じられる頃となりました。

 

博多駅でななつ星の出発を見守ってくださる皆さまの装いからも、

大村湾の沈みゆく夕日からも、

阿蘇に広がる早朝の朝霧からも、

人吉を流れる球磨川の水面からも、

大分の紅葉に染まる深い森からも、

その足音はしっかりと伝わってきます。

秋になって日照時間が短くなり、さらに気温も低下することで、葉に含まれる葉緑素が黄色や褐色に変化したり、新たに赤色の色素が生成されることから生まれる紅葉。

暖かな海流に囲まれ山岳地形が顕著な日本では、多種の落葉樹が厳しい氷河期を生き残りました。それゆえ、日本の紅葉は色のバリエーションが豊富であり、それらが複雑かつ繊細に結びつくことで、世界的にも稀有である色彩豊かな紅葉が生じると言われています。

 

九州が世界に誇る日本の秋。

この美しく華麗な時間を、ぜひ皆さまにもご堪能頂けたらと思います。

 

クルー
塩島

『透明のななつ星』

2019.10.27
『透明のななつ星』

皆さま、こんにちは。

ななつ星が”透明”になる瞬間をご存知でしょうか。

手間をかけ磨かれたななつ星の車体は

周りの風景を写し写真を撮る角度では”透明”になる瞬間があります。

四季折々の風景をななつ星に写して
旅の思い出にされるのも1つの楽しみ方なのかもしれません。

ななつ星の6周年企画では、思い出の写真とエピソードを募集しています。

澄んだ秋空のもと、素敵な写真が撮影できるのではないでしょうか。

これからもクルーズトレイン本部
スタッフ、クルー一同
そして応援して頂ける皆さまと共に
『新たな人生にめぐり逢う、旅』
をつくり、ななつ星に関わる方々の想いを繋ぎ走ってまいります。

今後ともななつ星in九州を
どうぞよろしくお願いいたします。

クルー
古川(藍)

6周年を迎えました

2019.10.17
6周年を迎えました

「ななつ星in九州」は、10月15日をもって6周年を迎えました。

これもひとえに地域の方々はじめ、

ご乗車いただいたお客さま、

支えてくださった皆さまのお陰です。

6年間、いろいろな事がありましたが、ななつ星が元気に走り続けることで、

皆さまに少しでも勇気と希望をお届けすることができたならば幸いです。

 

10月15日には、ななつ星OB・OGチームも応援に駆けつけてくれましたよ。

 

また、台風19号による一連の自然災害により被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

熊本地震の際は全国から応援のお言葉をいただきました。今度は九州の地からではありますが、被災地の一日も早い復興をより心よりお祈り申し上げております。

スタッフ
秋山

ななつ星車内の衣替え

2019.10.07
ななつ星車内の衣替え

皆さま、こんにちは。

夏の暑さも和らぎ、肌に触れる秋風が心地よい季節となりました。

 

そんな季節の移ろいに合わせて、ななつ星の車内も衣替えをしました。

以前にも少しご紹介しましたが、車内に飾られているイラストをそれぞれの季節ごとに変えているのです。

 

今回は、ひまわりなどを描いた“夏”のイラストから、落ち着いた色合いの“秋”のイラストへと衣替え。

 

この変更もお客さまが降車されたあと密かに私たちクルーが行っています。

今回は主に各客室のテーブル上に飾られているイラストを変更しています。

ご乗車の際は、ぜひ車内に飾られているイラストにも目を向けてみてくださいね。

 

クルー
泉水

ななつ星 6周年! (〜あと一年で7周年〜)

2019.09.27
ななつ星 6周年! (〜あと一年で7周年〜)

おかげさまで、

ななつ星は10月15日をもって、運行を開始して「6周年」を迎えます。

いつも暖かく見守っていただき本当に感謝でいっぱいです。

 

日頃の感謝を込めて、「ななつ星」6周年記念企画を実施いたします。

主な内容は、

 

★この6年間の皆さまとななつ星の思い出を教えてください。

ななつ星との思い出の写真1点とそのエピソードを募集します。大賞の方には来年のななつ星の7周年でななつ星車内にご招待します!ご応募お待ちしております。

 

★車両デザイナー水戸岡先生デザインの新しい「旗」

2種類の6周年オリジナル手旗をダウンロードいただけます。大きな手旗も登場しますので、ぜひ皆さま一緒にななつ星に向かって振ってください!

 

★感謝の飴

ななつ星の停まる駅(一部の駅)にて、ななつ星を見に来ていただいた皆さまにクルーよりお渡しいたします。ななつ星をモチーフにした金太郎飴です。6周年の記念にどうぞ!

 

上記の詳細は10月4日より、ななつ星のホームページにてご覧いただけます。

 

 

あと一年で、ななつ星の「7」周年。

いつも応援してくださっている皆様と共に、来年につながるステキな6周年を迎えたいと思っています。

 

6年目も皆さまに感謝を込めて。

 

スタッフ
新山、筬島、重松

ななつ星レストラン

2019.09.17
ななつ星レストラン

皆さまにとって、「レストラン」とはどのような場所でしょう?

日々の疲れを癒やす場所

様々な方と仲良くなる場所

思い出に浸る場所

この先の未来にわくわくする場所

何も考えずにいられる場所

その土地の空気を感じる場所

体の中から元気になれる場所

「ななつ星レストラン」では

最高にリラックスしながら流れゆく景色

素敵な料理とお飲み物

そして今日も私たちクルーが皆さまをお待ちしています。

皆さまにとっての心地よいレストランでありますように。

クルー
鶴田

「ななつ星七島藺(しちとうい)」の刈取り

2019.09.07
「ななつ星七島藺(しちとうい)」の刈取り

大分県の国東(くにさき)地方だけで生産されている「くにさき七島藺」。
「ななつ星」では3泊4日コースの1日目に、くにさき七島藺を使った製作体験をお楽しみいただいております。

今年の5月に、新人7期生クルーもお手伝いさせていただいた植え付けから3か月が経過し、写真のとおり立派な七島藺に成長しました。

今回は、その刈取り、仕分け、分割の作業に参加させていただきました。

背丈を超える高さに成長した七島藺を刈り取ると、たくさんの水分を含んでおり、ずっしりと重たくなっているのが分ります。3か月でここまで成長するその生命力に驚かされます。

刈取った七島藺は、長さを基準に選別され、分割機を使って2本に分割されます。七島藺の断面は三角形で、また太すぎて加工が難しいため分割する必要があります。

その後、約8時間~10時間ほど乾燥機で乾燥させ、しっかりと水分を飛ばすことで畳表に使用できる素材となります。しかし、その中でも畳表に使用できるものは1/3程度。厳しい基準をクリアしたものだけが畳表の素材となるそうです。

10月からの製作体験では、今回ななつ星スタッフが植え付けから刈取りまで行い、これらの作業を経た「ななつ星七島藺」が使用される予定です。

ご乗車の際は、ぜひ「くにさき七島藺製作体験」をお楽しみください!!

スタッフ
山田

鎚起銅器(ついきどうき)で「涼」を味わう

2019.08.27
鎚起銅器(ついきどうき)で「涼」を味わう

皆さま、こんにちは。

秋の訪れを感じながらも、この残暑の中、まだまだ冷たい飲み物が恋しくなってしまいます。
「ななつ星」の車内にもさまざまな種類の冷たいアルコールやソフトドリンクを取り揃えておりますが、その美味しさを引き立てているのがこだわりのグラス類です。
今回は数あるグラス類の中から、玉川堂の銅のカップについてご紹介いたします。

車内には、新潟県燕三条の名店「玉川堂」製のななつ星オリジナルカップを3種ご用意しています。
玉川堂は1816年創業の老舗で、弥彦山から産出した優良な銅を素材としており、皇室献上品も手がけられています。

玉川堂のカップは、一枚の銅を金鎚で打ち起こしながら器を作り上げる「鎚起銅器」という技法で作られており、
職人がひとつひとつ打った鎚の後である「鎚目」が印象的です。
ビールを注げば、その泡立ちはクリーミーになり、お酒やアイスコーヒーの味はまろやかに感じられます。

実はこのカップの設計には「ななつ星」のクルーも携わっており、
ビアカップ(左)は飲む際に首を上げずに飲めるように、
マグカップ(右)のハンドルは二本指でストレスなく持つことができるようにと、細部までこだわったデザインです。

この鎚起銅器で、夏の思い出とともに「涼」を味わってみてはいかかでしょうか。

クルー
田中 維織

新たな人生にめぐり逢う、旅。の始まり…

2019.08.17
新たな人生にめぐり逢う、旅。の始まり…

新たな人生にめぐり逢う「ななつ星」の旅は、博多駅にあるラウンジ「金星」から。
「ななつ星」にご乗車前にもお楽しみは始まっています。

ラウンジに到着したら、まずは私のお気に入り、八女玉露の氷出し茶を一口。
濃い緑色ですが、すっきりとした味わいで心と体をリフレッシュ。
冷たいお茶はこの季節にぴったりです。
実は8時間ほどかけてじっくりと氷を溶かしながら淹れることで、お茶本来の甘みを最大限に引き出した一杯なのです。

そのほかにも、オリジナルスイーツとお飲物をお楽しみいただけます。
お飲物は主に九州のものを厳選しています。(アルコールもございます!)

ご注文を頂きましたら、クルーが最高の笑顔で丁寧にお作りします。

ラウンジ「金星」でも、皆様が気持ちよくご出発していただけますよう
九州の素材とスタッフの笑顔をお届けいたします!

素敵な旅の始まりをお楽しみ下さい☆

クルー
新野

「古伊万里焼(こいまりやき)」は有田焼ではない?

2019.08.07
「古伊万里焼(こいまりやき)」は有田焼ではない?

「ななつ星」の1泊2日コース(1日目)は、有田の窯元を訪れます。
今回はそんな有田町の焼物についてのお話です。

皆さまは「古伊万里焼」という焼物をご存知でしょうか?

有田焼とは現在の佐賀県有田町でつくられている焼物、そしてその隣の伊万里市では伊万里焼がつくられています。

では“古伊万里焼”とは? 古い伊万里焼でしょうか。

いえいえ、実は「ある時期の有田焼」の総称なのです。

名前の由来にも歴史を感じます。
現在の焼物はトラックにて窯元から出荷され全国に届けられますが、鉄道もなかった江戸時代は船で運ぶのが一般的でした。(ちなみに有田町に鉄道が通ったのは明治30年です)

有田町は山奥に位置しており、なんとか港まで焼物を運んでいく必要がありました。当時は伊万里港専属の担夫が10キロの道を担いで近くの港まで運んでいたそうです。
そしてその近くにあった港というのが、伊万里港です。
伊万里港に着いた焼物は、全国に出荷される際、「伊万里焼」の名前で積み込まれました。
その時に出荷した有田焼が「古伊万里焼」と呼ばれているそうです。

有田散策の際は、こんな歴史も思い浮かべてみるとよりお楽しみいただけるかもしれません。

写真は、当時の「古伊万里焼」の1つです。
不思議な形だと思いませんか? 一体どのような場面で使われていたものなのでしょう?

正解は… 是非クルーにお尋ねください。

スタッフ