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大切な方へ、感謝の気持ちを

2026.02.27
大切な方へ、感謝の気持ちを

「感謝の気持ちを伝えたい大切な人は?」

そう聞かれたら、皆さまは誰を思い浮かべますか?
奥さま、旦那さま、恋人、ご友人など、きっと様々な答えがあると思います。
私の答えは、両親です。

皆さまこんにちは。
クルー15期生の石本と申します!
ななつ星の仲間入りをする以前は、北部九州を中心に車掌を務めておりました。

お恥ずかしい話ですが、親元を離れてからこれまで、共働きのなか私を育ててくれた両親に、これといった親孝行ができていませんでした。
「どんな物をプレゼントしよう」「何をすれば喜んでもらえるだろう」
数年前からそう考えていたある日、古代漆色に輝く列車が目に入り、私は決意しました。

「JR九州に勤めるからには、いつか両親をななつ星に乗せたい」

クルーになるための見習い期間中、その想いをより一層強くする出来事がありました。
「息子からのプレゼントでななつ星に乗ることができた」と、嬉しそうにお話しされるお客さまがいらっしゃいました。
旅の終盤、目に涙を浮かべながら「ありがとう」と言ってくださったあの瞬間のことを、今でもはっきりと覚えています。

そこから、両親を喜ばせたい気持ちがさらに大きくなりましたが、自宅に届いたのは落選を知らせる手紙でした。
それでも諦めなかった結果、2026年2月の運行で、ついに念願の当選を果たすことができました。
この1、2年の間に父も母も60歳の誕生日を迎えたので、還暦祝いとしてこれ以上ないプレゼントになったのではないかなと思います。

そして迎えた、待ちに待った運行日。
車内で楽しそうに過ごす両親の姿をやっと見ることができました。

「育ててくれてありがとう」「見守ってくれてありがとう」

これまでの感謝の気持ちを、ななつ星を通じて伝える事ができました。
クルーとして働く姿を間近で見せることもできたので、少しは親孝行になったでしょうか。
その答えは、今度帰省したときに聞いてみようと思います。

私たちななつ星は、全力で皆さまの旅のお手伝いをいたします。
大切な方への感謝の気持ちを、ななつ星を通じて伝えてみてはいかがでしょうか。
私たちななつ星は、いつでも皆さまをお待ちしております。

クルー
石本

いよいよ…

2026.02.17
いよいよ…

皆さま、こんにちは。

「新たな人生にめぐり逢う、旅。」がテーマのななつ星in九州は、いよいよ1ヶ月後の3月17日より新たなコースでの運行がスタートします。
クルー・スタッフ共々、お客さまを万全の体制でお迎えできるよう日々準備を進めております。

今回、新コースのなかで私が特におすすめしたいのは「門司港駅」です。

門司港駅は1914年(大正3年)に創建され、1988年に鉄道駅として日本で初めて重要文化財に指定された歴史ある駅舎です。
さらに2019年3月10日には、6年にも及ぶ保存修理工事を経て、大正時代の姿に復原された駅舎がグランドオープンしました。

私は2018年から4年間、門司港駅に関わる部署で勤務しており、復原プロジェクトに懸命に取り組む同僚の姿を間近で見ていたので、お披露目当日は自分のことのように嬉しく感じたことを覚えています。

ななつ星の目指す「100年をこえる物語をつなぐ」を体現する、そんな門司港駅には、3泊4日高千穂コース3日目のご夕食時に停車します。

ご夕食後のドレスアップしたお姿のまま、大正時代へタイムスリップするような特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?

スタッフ
伊藤

Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

2026.02.07
Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

列車に乗る前から、旅は始まっている——。
そんなことを、そっと教えてくれる一冊があります。

ななつ星に関する書籍はいくつかありますが、今回ご紹介したいのは『Seven Stories  星が流れた夜の車窓から』 です。

私がこの本と出会ったのは、入社前のことでした。
「ななつ星に関する本はすべて読まなければ」
そんな思いで手に取った本の一冊です。

“ななつ星”の「7」にちなんで、7人の作家が紡ぐ、7つの物語が収められています。

入社前に読んだとき、そしてクルーとなってから改めて読んだとき。
まるで別の本を読んでいるかのように、受け取る言葉や情景が変わり、何度も味わいたくなる。
そして、読むタイミングや立場によって、感じ方が変わるのも、この本の魅力のひとつです。

豪華な作家陣が描くのは、旅の物語。
夫婦で、母と娘で、幼なじみと――
それぞれの関係性と人生が、ななつ星という非日常の旅の中で、静かに重なっていきます。

読み進めるうちに、思わずほろりと涙をこぼしてしまうのは、井上荒野さんの物語です。
温かく寄り添うような物語でした。
人の心をやさしくすくい取るその文に、穏やかな余韻が残ります。

それぞれの人生とななつ星の旅が、そっと結び合わされていく――
ぜひ、読書好きとしては、長編作品でもじっくり味わってみたいと感じさせてくれる一冊です。

旅好きの方にも、読書が好きな方にも、そしてななつ星に興味をお持ちの方にも、
お手に取って、読んでいただけたら幸いです。

クルー
楠原