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サロンカー 「木星」

2026.01.27
サロンカー 「木星」

豪華列車 ななつ星 in 九州 の旅のなかで、ひときわ心がほどける場所があります。
それが、サロンカー 「木星」 です。

「木星」は、ただ静かに座り、ご自身の時間をゆったりと過ごすのもよし。
また、旅の途中でめぐり逢ったお客さま同士が、いつの間にか言葉を交わし、自然と笑顔が生まれていく――
そんなひとときを大切にした空間です。

その名のとおり、木の温もりに包まれたインテリアは、列車に乗り込んだ瞬間から、不思議と心を落ち着かせてくれます。

隣席のご夫婦と、これまで訪れた土地の話に花が咲いたり、一杯の飲み物をそっと傍らに、移ろう景色と時間の流れに身を委ねたり。
それぞれが思い思いの距離感で、サロンカー「木星」での時間を楽しまれています。

私自身のおすすめは、ななつ星のコンセプト

「新たな人生にめぐり逢う、旅」

その言葉どおり、自分を見つめるひととき としてご利用いただくことです。

ななつ星の世界観に身を委ねながら、静かに読書をする。
お気に入りの一冊を持ち込んでいただくのも良いですし、
車内に備えられたななつ星にまつわる書籍や水戸岡鋭治先生のデザイン集を眺めながら、
クルーとの会話のきっかけにしていただくのも、この場所ならではの楽しみ方です。

ご自身のお気に入りの一冊には、旅先で見つけた小さな花をそっと挟み、思い出の栞にしてみる――
そんなささやかな楽しみも、旅の記憶をより深く刻んでくれます。

時折、茶室から聞こえてくる楽しげな声や、茶筅を振るやさしい音に耳を澄ませるのも、この旅ならではのひとときです。

時間を問わず、ご自身のペースでお飲み物をお楽しみいただけるのも、「木星」の魅力のひとつ。
コーヒーや紅茶、日本茶はもちろん、季節を感じる一杯が、静かな時間にそっと寄り添ってくれます。

ラウンジカー「ブルームーン」とはまた異なる時間の流れで、静かに、深く、旅を豊かにしてくれるのが「木星」です。

ななつ星の旅は、日本各地の美しい風景を眺めるだけのものではありません。
車内で生まれる、ふとした出逢いや会話が、いつしか忘れがたい旅の思い出になっていきます。

列車の外では、景色が次々と色を変えていく一方で、「木星」で交わされる時間は、
ゆっくりと、そして確かに、深まっていきます。

視線が交わり、笑顔が生まれ、心がほどける瞬間が、何度も訪れるのです。

もし、
「旅を、もう少し深く味わってみたい」
「隣に座った人と、ふと話したくなる瞬間が欲しい」

そう感じられたなら――
「木星」で過ごす時間は、思い出以上の豊かさを、きっともたらしてくれるはずです。

列車に乗り込んだ瞬間の高揚感とは少し違う、静かで、ゆったりとした幸福感。
その心地よさが、ななつ星の旅そのものを、より愛おしく感じさせてくれるでしょう。

それでは、車内にて、皆さまのお越しをお待ちしております。

クルー
古川(藍)

冬の景色

2026.01.17
冬の景色

新しい年が幕を開け、気づけば1月も中旬を迎えました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

乗務中、車窓いっぱいに広がる山々の雪化粧や、朝日に照らされて白く輝く線路を眺めていると、冬ならではの静かで凛とした美しさを感じます。
特に早朝や夕方の時間帯は、澄みきった空気の中で景色がいっそうくっきりと浮かび上がり、思わず時を忘れて見入ってしまう瞬間があります。

普段は何気なく通り過ぎている場所でも、季節が移ろうことで、まったく違った表情を見せてくれる。
それもまた、列車の仕事ならではの魅力だと感じています。

中でも、脇本海岸の景色は、この季節だからこそ出会える美しさがあります。

澄んだ冬空の下に広がる東シナ海、白く砕ける波、そして冷たい風に磨かれた深い海の色。その光景は、思わず目を奪われるほどです。
夕方になると、沈みゆく夕日が海面をやさしく照らし、波間にきらめく光が、ひときわ印象的な景色を描き出してくれます。

ななつ星は沿線の風景だけでなく、車内でも季節を感じていただけるよう、ささやかな工夫を凝らしています。

車内に飾っているイラストは季節ごとに内容を変え、その時期ならではの空気感をお楽しみいただけます。

冬らしいイラストを目にすると、「また季節がひとつ進んだな」と感じることもあり、乗務する私たちにとっても、ささやかな楽しみのひとつです。

寒い日々が続きますが、ご乗車の際には、ぜひ冬ならではの車窓の風景と、車内に流れる季節の気配をあわせてお楽しみください。

クルー
西川

2026年の抱負

2026.01.07
2026年の抱負

新年あけましておめでとうございます。
2025年も皆さまのご支援、ご協力のもと、「ななつ星in九州」が無事に運行できましたことに改めて感謝申し上げます。

2025年を振り返ってみると、私の大きな記憶として残っているのが大阪・関西万博です。工事の遅れなどが心配されましたが、日本と世界各国が一致協力して明るい未来を提示できたことは、多くの人々に大きな希望を与えました。

一方で世界に目を向けてみると、気候変動による異常気象の激甚化や国際社会の分断など不安要素に満ちていました。
そのような状況下で、企業活動がこれまで以上により重要な意味を持ってくるのではないかと感じています。

新たな価値創造が使命であるチームの一員として、2026年は新たな取組みをスタートするための基盤の年としたいと思います。
その根本にあるのは、大阪・関西万博のように人々に明るい未来と希望を感じてもらい、よりよい世界をつくることです。
私が敬愛するジョン・レノンとオノ・ヨーコが教えてくれた「想像する力」を最大限に活かして、未来について考えていきたいと思います。

今年の干支に関連して「馬」を金文、篆書、行書で揮毫いたしました。
3000年以上の時を経て、進化を遂げてきた文字(一般的に漢字)はその時代の美や文学、経済などを反映しています。
この先も時代に合わせて変化していくかもしれません。
「ななつ星 in 九州」も時代と共に進化し、その一翼を担えたらと思う次第です。

ヨーロッパでは国境を越えて運行する列車は、平和の象徴と言われることもあります。
そのような「ななつ星in九州」を心に描きながら、今年も駆け抜けたいと思います。
2026年がよりよい世界となりますように。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

スタッフ
野村