くにさき七島藺 刈取り体験記
5月に植え付けを行なった「くにさき七島藺(しちとうい)」が、刈取りの時期を迎え、ななつ星スタッフでお手伝いに参加して来ました。
3ヶ月間という短い期間で、背丈を上回る高さに成長した「くにさき七島藺」。 この七島藺が工芸品の材料として使用されるまでには、多くの行程が必要となります。
①刈取り
日中の暑い時間を避け、夕方から刈取りを行います。成長した七島藺は、 束にすると自立します。1回の刈取りで90本程度の束を作るそうです。
②選別~分割
長さと太さが適正なものをピックアップして、分割機に投入します。 この機械は、35年以上も使用しているものだそうです。私と同じ歳・・・
③乾燥
約8~10時間かけて乾燥させます。その際、何度も温度チェックを行うため、 夜通し作業となることもあるそうです。
①~③と多くの手間ひまをかけて、やっと畳表などの材料となります。 生産者の方々は、この作業を毎日繰り返し行なっているというから驚きです。 こうして、夏に刈取り乾燥させた七島藺は、冬に畳表に姿を変えます。
ななつ星の車内では、こうした手間ひまをかけて準備してくださった貴重な 「くにさき七島藺」を用いた工芸体験をお楽しみいただいています。
写真① 「前回植えた七島藺が背丈を越えました!!」
写真② 「刈取り」
しっかり自立します。夕暮れ時の七島藺のある風景です。
写真③ 「分別~分断」
一生懸命分別しています。
長年使用されている分割機です。頑張っています!!
- スタッフ
- 山田