ARCHIVE

くにさき七島藺 刈取り体験記

2018.08.14
くにさき七島藺 刈取り体験記

5月に植え付けを行なった「くにさき七島藺(しちとうい)」が、刈取りの時期を迎え、ななつ星スタッフでお手伝いに参加して来ました。

 

3ヶ月間という短い期間で、背丈を上回る高さに成長した「くにさき七島藺」。 この七島藺が工芸品の材料として使用されるまでには、多くの行程が必要となります。

 

①刈取り

日中の暑い時間を避け、夕方から刈取りを行います。成長した七島藺は、   束にすると自立します。1回の刈取りで90本程度の束を作るそうです。

②選別~分割

長さと太さが適正なものをピックアップして、分割機に投入します。     この機械は、35年以上も使用しているものだそうです。私と同じ歳・・・

③乾燥

約8~10時間かけて乾燥させます。その際、何度も温度チェックを行うため、  夜通し作業となることもあるそうです。

 

①~③と多くの手間ひまをかけて、やっと畳表などの材料となります。    生産者の方々は、この作業を毎日繰り返し行なっているというから驚きです。 こうして、夏に刈取り乾燥させた七島藺は、冬に畳表に姿を変えます。

 

ななつ星の車内では、こうした手間ひまをかけて準備してくださった貴重な  「くにさき七島藺」を用いた工芸体験をお楽しみいただいています。

 

写真① 「前回植えた七島藺が背丈を越えました!!」

 

写真② 「刈取り」

しっかり自立します。夕暮れ時の七島藺のある風景です。

 

写真③ 「分別~分断」

一生懸命分別しています。

長年使用されている分割機です。頑張っています!!

 

スタッフ
山田