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日本を代表する民藝

2024.05.17
日本を代表する民藝

ここ日田・小鹿田の里も鳥のさえずりとともに初夏の訪れを感じる季節となりました。

ななつ星
in九州の34日(霧島)コースでお世話になっている小鹿田焼ギャラリーの鹿鳴庵。
庵主の佐藤哲也さんは小鹿田焼の魅力を日本・世界に発信されています。

日本を代表する民藝の一つである小鹿田焼。
私が敬愛する陶芸家、ルーシー・リーの友人であるイギリス人陶芸家バーナード・リーチは柳宗悦らと共に日本の民藝運動を推進しました。
彼は
1954年に小鹿田を訪れ「飛び鉋(かんな)」の技法を学んだと言われています。逆に彼はピッチャーの継手のデザインを小鹿田焼の職人に教え、その美しいデザインは今にしっかりと引き継がれています。

飛び鉋の模様

生活に根差した用を追求することで健全な美が備わる民藝。
書家として活動する私は、民藝に触れる度に「美」との向き合い方を考えさせられます。

これからも民藝に出会うために、九州各地に足を運び直接見て感じたいと思います。

小鹿田の里には川が流れ、その水を利用して陶土を挽く唐臼(からうす)の音が響きます。
みなさんも日本の原風景が残る小鹿田の地で素晴らしい民藝に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

スタッフ
野村