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「ななちゃん」の『ななつ星HISTORY』

2023.03.17
「ななちゃん」の『ななつ星HISTORY』

「ななつ星in九州」はおかげさま2023年10月15日で10周年を迎えます。

これもご応募くださるみなさま、地域・沿線・運行に関わる施設さまの支え無くしては継続でき得ない事です。この場を借りまして、心より厚く御礼申し上げますさて、ご存知の方も多いことと思いますが、ななつ星の1号車には「ブルームーン」と名付けられたスペースがありご乗車のお客さまがお食事や生演奏、バータイムで集うラウンジカーとなっています。

そこに目のくりくりしたななつ星の愛犬「ななちゃん」が入り口の壁から“ひょっこり”と上半身を覗かせています。スタッフコラムでも何度か紹介された「ななちゃん」が今回のテーマ?と思われた方もいらっしゃるでしょう。今回は「ななちゃん」の紹介ではなく、運行開始からずっと1号車でご乗車の皆さまを、そしてクルーを誰よりも見守り続けてくれた「ななちゃん」の『ななつ星HISTORY』をご紹介いたします。

1号車の入り口でひょっこりと上半身を覗かせた愛くるしい姿を発見すると、お客さまは「あら!こんなところにワンちゃんが!」と頭をなでる。そして再びご乗車の方は「ななちゃん!ただいま」と話し掛け、頭をなでる。ふとした思いで、そんな「ななちゃん」を2013年に撮影した写真と同じ角度から、最近(2023年に入ってから)のものと比較してみました。

すると光の加減に違いはあるが、明らかにつるつる、ピカピカになり艶が出ている。いかに10年間、みなさまに可愛がられてきたかを物語っている。この光沢は作ろうと思って出来ることではなく、10年という時間の経過が作り上げた『ななつ星HISTORY』の一つであると感じます。

さらにもう1つ気になったことがあります。これは確かめた訳ではありませんが、同じ表情を撮影しようと何度も位置を変え、角度を変え試したが、どうしても同じ表情が撮影出来ない。「なんで?どうしてだろう?」とじっと見つめていると、なんとなく首の角度が少し下がっているように思う。

そう言えば昔は生演奏を聴いているかのように少し上を向いていたような気がする。そんなことがある訳が無い?“信じるか信じないかはあなた次第です。度重なる車両の定期点検や物の運搬作業が有り、傷が付かないように大切に養生された時かも知れない。この謎はいつか機会がある時に関係する方に聞いてみることにします。

さて、そんな疑惑の「ななちゃん」はこれからも変わらず同じ場所で、お客さまを「ようこそ!」とお出迎えし、再びご乗車くださいましたお客さまには「お帰りなさい!」ときっと告げていることでしょう。誰よりも多くの~新たな人生にめぐり逢う、旅。~を見守り続けて来たななつ星の大先輩「ななちゃん」。いつもありがとう。これからもななつ星の愛犬、マスコットとして愛され続けることでしょう。

スタッフ
数澤