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「秋」

2019.11.07
「秋」

ななつ星の車窓から差し込む陽の光に、秋の気配をはっきりと感じられる頃となりました。

 

博多駅でななつ星の出発を見守ってくださる皆さまの装いからも、

大村湾の沈みゆく夕日からも、

阿蘇に広がる早朝の朝霧からも、

人吉を流れる球磨川の水面からも、

大分の紅葉に染まる深い森からも、

その足音はしっかりと伝わってきます。

秋になって日照時間が短くなり、さらに気温も低下することで、葉に含まれる葉緑素が黄色や褐色に変化したり、新たに赤色の色素が生成されることから生まれる紅葉。

暖かな海流に囲まれ山岳地形が顕著な日本では、多種の落葉樹が厳しい氷河期を生き残りました。それゆえ、日本の紅葉は色のバリエーションが豊富であり、それらが複雑かつ繊細に結びつくことで、世界的にも稀有である色彩豊かな紅葉が生じると言われています。

 

九州が世界に誇る日本の秋。

この美しく華麗な時間を、ぜひ皆さまにもご堪能頂けたらと思います。

 

クルー
塩島