コース
豊後岡藩の古城と訓えに出逢う旅。
九州屈指の人気ルートである久大本線と豊肥本線を通る2日間の旅です。夏でも涼しさを感じるくじゅう連山のタデ原湿原では、四季折々で表情を変える希少な草花を観察し、大分県竹田では難攻不落といわれた岡城とともに栄えた岡藩の暮らしの教えをお食事とともに紐解きます。車窓からは素晴らしい景色が続き、沿線の方々との窓越しの交流にも癒されます。
※行程は変更となる場合があります。
旅のみどころ
1日目 くじゅう連山が育む自然。大分・由布の歴史を感じる製作体験
博多駅を出発後、久大本線へ入り、美しい山々や渓谷等、多彩な景色をご覧いただきながら、豊後森駅へ向かいます。阿蘇くじゅう国立公園内にあるタデ原湿原は、四季折々の植物と雄大なくじゅう連山を一望でき、夏でも涼しげな湿原の中で、大自然に包まれるひとときをお過ごしいただけます。
また車内では、「由布」の地名にゆかりのある綿織物や地域に息づく青竹細工などのワークショップをご用意。地域を盛り上げる作家さんと一緒に、温もりある作品をご製作いただけます。

タデ原湿原散策
タデ原湿原は大分県玖珠郡九重町に広がる自然豊かな湿原で、阿蘇くじゅう国立公園の一部として知られています。標高約1,000mに位置しており、豊かな植生と季節ごとに変わる風景が魅力。整備された木道の散策路があり、湿原の中を歩きながら自然との一体感を味わえます。ラムサール条約にも登録されているため生態系の保護にも配慮されており、人と自然が寄り添いあうこの湿原で、心を癒されるひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
(エクスカーション)

大分にまつわる工芸品製作体験
大分県由布市では、恵まれた自然を活かし、様々な伝統工芸が生まれました。車内では時期に応じて異なる製作体験へご案内します。ひとつは木綿工芸製作体験。かつては由布院盆地に自生した楮を使った布がつくられ、それを「木綿(ゆふ)」と呼び、地名の由来となったほど。そんな布の歴史が深い由布市での布づくりを志す岡田氏による綿花での木綿コースター等の製作体験をお楽しみください。ふたつめは竹細工製作体験。大分県は良質な真竹が多く、暮らしの道具をつくる竹細工が盛んに行われ、古くから人々の生活に根付いていました。地域の竹細工職人をお呼びし、素朴ながらも温かみのある製作体験をお楽しみいただけます。
(車内ワークショップ)
2日目 岡藩の人々を導いた「冥加訓」とその暮らしに触れる。
豊肥本線を経由して歴史的文化財が多く残る大分県竹田へ。ご朝食は岡藩を支えた心学書「冥加訓」にも紹介される「五斗味噌」のお味噌汁。そして難攻不落といわれた岡城跡へ赴き、当時の石工の技術力の高さとその絶景をご覧ください。創業200年以上の岡藩御用菓子司「但馬屋老舗」にも立ち寄り、岡藩の文化を深くお楽しみいただけます。その後は、阿蘇カルデラを横断し、終着駅・博多を目指します。

岡城跡
日本百名城に選ばれ、瀧廉太郎作曲「荒城の月」のモデルともいわれる岡城跡。
大分県竹田市に位置するこの城跡は、かつてこの地を治めていた岡藩主中川氏の居城でした。標高325mの断崖絶壁の上に築かれた石垣群は圧巻で、「難攻不落の堅城」とも謳われます。風が吹き抜ける石垣の上に立てば、今回の旅で訪れるくじゅうや阿蘇の大地を望むことができます。ななつ星での旅に思いを馳せながら、お殿様も見ていた壮大な景色に浸ってみてはいかがでしょうか。
(エクスカーション)

五斗味噌づくり体験
「五斗味噌(ごとみそ)」は、岡藩の歴史や文化に深く関わる伝統的な味噌です。岡藩に伝わる「心の豊かさ」を説いた「冥加訓(みょうがくん)」の訓えに五斗味噌についての記載があり、長く途絶えていたこの味噌を、地域の人々の努力により復活させました。一般的な味噌よりも手間ひまをかけ、岡藩固有の大豆「岡大豆」も加わることで深い香りを生み、一度食べると忘れられない味わいに。岡藩の歴史や「冥加訓」に込められた思いについて学びながら、伝統的な味噌づくりの過程に触れてみてはいかがでしょうか。
(エクスカーション)
行程表


運行日

お料理
九州が育んだ四季折々の宝物を贅沢に…、
1泊2日の料理。
九州を代表する腕利きシェフが、九州の海・山・川が育んだ宝物をひとつずつ丁寧にこしらえます。
特別な空間で、新たな食とのめぐり逢いへいざないます。
1日目
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石堂橋 白つぐ
福岡市博多区御供所町に位置する洗練された和懐石料理店。博多ならではの素材を活かした料理が特徴的。美しい一皿は目でも楽しめるよう丹精込められていて、食材が持つ季節の彩りを最大限に引き出しています。特に季節の変化を取り入れた盛り付けが、料理をさらに特別なものにしてくれます。(昼食)
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フランス料理 サンテミリオン
北九州市小倉北区にあるミシュラン一つ星を獲得した隠れ家フレンチレストラン。地元の生産者を中心に、厳選された野菜、九州近海の海産物、水にまで地元にこだわり、食材に合わせたフランス料理をシェフが一皿一皿に心を込めて、ご提供いたします。記憶に残る美食体験をお楽しみください。(夕食)
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2日目
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五斗味噌
大分県竹田の岡藩に伝わる道徳書、「冥加訓」に登場する「五斗味噌」。長く途絶えていた味を、地元の方が復活させました。酒粕、糀、糠の風味豊かな味噌汁を、朝の一杯に。地元の食材を使用したおかずと一緒に、地元の愛情が込められた朝食をどうぞお楽しみください。(朝食)
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ななつ星料理長
九州は魅力ある素晴らしい食材の宝庫です。「お客さまと素晴らしい食材を育む生産者様とを繋ぐ架け橋でありたい」その想いを胸に、ななつ星料理長自ら九州各地を訪ね、食材から調味料に至るまで厳選しております。1泊2日コースでは、阿蘇駅のホームにある特別なレストラン「火星」にてご提供。停車中のななつ星と阿蘇の雄大な景色を眺めながら、九州7県の食材と生産者の想いが詰まった料理をお楽しみください。(昼食)
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