サロンカー 「木星」
豪華列車 ななつ星 in 九州 の旅のなかで、ひときわ心がほどける場所があります。
それが、サロンカー 「木星」 です。
「木星」は、ただ静かに座り、ご自身の時間をゆったりと過ごすのもよし。
また、旅の途中でめぐり逢ったお客さま同士が、いつの間にか言葉を交わし、自然と笑顔が生まれていく――
そんなひとときを大切にした空間です。
その名のとおり、木の温もりに包まれたインテリアは、列車に乗り込んだ瞬間から、不思議と心を落ち着かせてくれます。
隣席のご夫婦と、これまで訪れた土地の話に花が咲いたり、一杯の飲み物をそっと傍らに、移ろう景色と時間の流れに身を委ねたり。
それぞれが思い思いの距離感で、サロンカー「木星」での時間を楽しまれています。

私自身のおすすめは、ななつ星のコンセプト
「新たな人生にめぐり逢う、旅」
その言葉どおり、自分を見つめるひととき としてご利用いただくことです。
ななつ星の世界観に身を委ねながら、静かに読書をする。
お気に入りの一冊を持ち込んでいただくのも良いですし、
車内に備えられたななつ星にまつわる書籍や水戸岡鋭治先生のデザイン集を眺めながら、
クルーとの会話のきっかけにしていただくのも、この場所ならではの楽しみ方です。
ご自身のお気に入りの一冊には、旅先で見つけた小さな花をそっと挟み、思い出の栞にしてみる――
そんなささやかな楽しみも、旅の記憶をより深く刻んでくれます。

時折、茶室から聞こえてくる楽しげな声や、茶筅を振るやさしい音に耳を澄ませるのも、この旅ならではのひとときです。
時間を問わず、ご自身のペースでお飲み物をお楽しみいただけるのも、「木星」の魅力のひとつ。
コーヒーや紅茶、日本茶はもちろん、季節を感じる一杯が、静かな時間にそっと寄り添ってくれます。
ラウンジカー「ブルームーン」とはまた異なる時間の流れで、静かに、深く、旅を豊かにしてくれるのが「木星」です。
ななつ星の旅は、日本各地の美しい風景を眺めるだけのものではありません。
車内で生まれる、ふとした出逢いや会話が、いつしか忘れがたい旅の思い出になっていきます。
列車の外では、景色が次々と色を変えていく一方で、「木星」で交わされる時間は、
ゆっくりと、そして確かに、深まっていきます。
視線が交わり、笑顔が生まれ、心がほどける瞬間が、何度も訪れるのです。
もし、
「旅を、もう少し深く味わってみたい」
「隣に座った人と、ふと話したくなる瞬間が欲しい」
そう感じられたなら――
「木星」で過ごす時間は、思い出以上の豊かさを、きっともたらしてくれるはずです。
列車に乗り込んだ瞬間の高揚感とは少し違う、静かで、ゆったりとした幸福感。
その心地よさが、ななつ星の旅そのものを、より愛おしく感じさせてくれるでしょう。
それでは、車内にて、皆さまのお越しをお待ちしております。

- クルー
- 古川(藍)